ZOOM会議における医学および心理学に関するフランス語 – ウクライナ語通訳
男女平等参画学院は、2002年9月5日から10月3日にかけて開催のビデオカンファレンスのフランス語 – ウクライナ語通訳を、アテナオ社に要請。カンファレンスの主旨は、性暴力被害者のサポートを行う会員の育成です。
クライアント名:男女平等参画学院(l’Institut pour l’égalité des femmes et des hommes)
男女平等参画学院は、ベルギーに本拠地を構える連合組合です。本団体は、以下3つの活動を通じて、男女の平等な権利を保護および推進する事業を実施しています。
- 差別への反対運動
- 暴力への反対運動
- 男女雇用機会均等法の広報活動および代表
最初の性暴力サポートセンター(CPVS)は、2016年および2017年に、3つの大都市(グラン、ブリュクセル、リエージユ)に設立されました。2021年には政府の支援を得て、アンヴェール、シャルルロワにもサポートセンターが配置されました。
要請内容:ZOOMビデオ会議における、フランス語 – ウクライナ語の同時通訳
ウクライナ情勢を背景とした国民への深刻な被害状況を受け、男女平等参画学院は6月より、性暴力被害をサポートする会員育成を目的に、大々的なキャンペーンを展開しています。
ウクライナ人会員の育成を目的とした本セミナーは、通訳を介し、Zoomをプラットフォームとするビデオ会議形式にて、以下のテーマについて行われました:
- 性暴力被害者へのサポート概要およびコミュニケーション技法
- 未成年、成年への暴力
- 性暴力が被害者へもたらす医学的、心理的な影響
- 性暴力サポートセンターが展開する、医療およびメンタルサポートのキーポイント
- 法医学検証
9月5日から10月3日の12日間のセミナーで、複数のワークショップや検討会が開催されました。
また、最初の6日間は、2つの会議室(実在およびバーチャル)にて、同時通訳で行われました。
心理士、心理療法士、リエージュ/ユリエージュCHUのカンファレンス代表、心理的トラウマおよび司法精神医学の専門家であるMireille Monville氏の発表の通訳シーン(抜粋)を、ご覧ください。
4つの問題のキーポイント :
割り当てリソース :
- 2人1組ペアの、ウクライナ語を母国語とする通訳2組(合計4名)
- プロジェクトリーダー1名(コーディネーター兼スーパーバイザー)
- アテナオ社の法人向けZOOM アカウント
スケージュール :
通訳サービスの依頼が、ぜひアテナオ社へとの強いご要望かつイベント開催数日前であったため、緊急で4名のウクライナ語通訳を手配。通常では、通訳を行う2人1組のペアはいつも同じメンバーを割り当てるのですが、緊急である本ケースでは、初めて顔合わせをした4名のウクライナ語通訳は、非常に限られた時間内で、共同通訳の調整を行うことになりました。
技術 :
技術的な準備についても、同様に非常に限られた時間内で完了する必要があったため、現場のシュミレーションテスト(チェックポイント)は省かざるを得ませんでしたが、このような状況下においても、安定した現場の機材配置、音質、バーチャル会議室のコンフィギュレーションを提供できました。
イベントの開催場所 :
ハイブリッド形式での開催(実在の会議室とビデオカンファレンスのバーチャル会議室)。
ハイブリッド形式のイベントにおける通訳は近年増加しているものの、技術的にクリアすべき問題もあります。
会議室が、音声システムにClicShareを導入している場合、主催者はパソコンを使って、簡単に会議を開催することができます。会議開始のボタンを押すだけで、自動的にPCとWebカメラ、マイクおよび会議室のスピーカーがワイヤレス接続される本システムは、1対1のミーティングあるいは実際に近い場所にいる4名までのビデオ会議に特化しています。この様に手軽に利用できるClicShare ですが、今回の様に、8名の参加者が同時かつランダムに発言する場合には、それぞれの音声が途切れるため、音質が著しく低下し、通訳・参加者共に会議の内容が聞き取れなくなるため、不適格です。
ClicShareは、1対1の会議には最適なツールですが、4名以上が参加するイベントには向いていないのです。
この様な理由から、本イベントにはClicShareのマイク代わりにCatchboxのマイクを導入。これにより、参加者全員が聞き取りやすい音声品質で、スムーズにやり取りを行うことができました。
コンテンツ :
非常にセンシティブなテーマで、医学および心理学の専門用語が多数用いられる本ミッションの通訳スタッフには、該当分野に関する知識はもちろん、専門用語の理解、感情的に強い影響をもたらすテーマの通訳経験が求められました。